シリコンフォトニクスの光実装技術
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訪問教授 平 洋一氏
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光
トランシーバーの要素技術としてシリコンフォトニクスが注目されている。シリコン細線導波路を用いれば高い集積度の光送受信器部品をシリコン基板上に作成
できる。シリコン基板を用いる作成プロセスは、CMOS半導体作成プロセスと親和性がよく、これまでよりはるかに低コストで送受信機を実現できると期待さ
れる。シリコンチップ上の光回路を利用するには、レーザー光源と外部光ファイバーを接続して初めて光送受信機として利用可能であるが、これら光実装には通
常のチップ実装以外の技術が必要となる。本講演ではシリコンフォトニクスチップの光実装についての研究の現状とシリコンフォトニクスのコンピュータへの応
用について議論する。
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シリコンフォトニクスによる大規模光スイッチの開発 |
池田 和浩氏
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ダ
イナミック光パスネットワークやSDNなどの次世代の高効率ネットワークにおいては、大規模光スイッチが鍵となる。我々は、超小型、低コスト、高信頼性を
実現できるCMOS-Siプロセスによる大規模光スイッチの開発を進めており、その現状と最近の進展について紹介する。 |
光・レーザー医学の最新動向 |
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光・
レーザーの生体作用は,きわめて多様,多彩(多才)であり,熱を発生させるのみならず(組織の蒸散,凝固など),化学変化の誘導(光線力学的治療など),
音響波の発生(光音響イメージングなど),機械的作用の誘起等が可能である。また光散乱の応用やメカニズムが研究途上にある組織再生効果
(photobiomodulation)も注目される。このような観点から,本講演では光・レーザー医学の最近のトピックスについて,演者らの研究も交
えて紹介したい。またこれらを踏まえて,今後期待される応用技術について展望したい |
超音波診断/治療の現状と展望 |
教授 西條 芳文氏
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超
音波診断装置は「簡便、ポータブル、安全」を臨床的特徴とし、医師が日常診療で愛用している医療機器No.1としての地位を築いている。超音波は対象の機
械的特性を反映し、臨床的には20
cm程度の深さまで観察可能であるが、数ミクロンの解像度を実現する高周波数超音波の深達度は数mmに限られる。最近では超音波の波形をデジタルサンプリ
ングするため、組織弾性イメージングなど様々な機能的イメージングが可能となってきている。超音波治療の領域では、集束超音波を用いたがん治療や薬物を内
包したバブル製剤を局所的に破裂させることによるDDS(薬物送達システム)などが発展しつつある。 |